自転車運転者によるスマートフォン操作と過失相殺(大阪地裁平成30年3月22日判決(交民51巻2号356頁)

 大阪地裁平成30年3月22日判決(交民51巻2号356頁)は,歩道上の普通自転車通行指定部分上で生じた自転車同士の正面衝突事故について,「スマートフォンを操作しながら自転車(原告車両)を運転していた原告の過失は著しいと…

CRPSの後遺障害認定基準(東京地裁平成30年3月23日判決(交民51巻2号366頁)

 東京地裁平成30年3月23日判決(交民51巻2号366頁)は,「自賠責保険における等級認定基準に該当しない場合に,なお,後遺障害が残ったと評価し得るに足りるCRPSを発症したというためには,前記慢性期の3症状を中心とし…

12歳女子による自転車事故についての運転者とその両親の責任(名古屋地裁平成30年2月20日判決(交民51巻1号175頁))

【当事者】   X:歩行者   Y₁:自転車運転者(事故発生時12歳)   Y₂:Y₁の母親   Y₃:Y₁の父親 【事案】   Xが,歩行者用信号機の青色表示に従って交差点横断していたところ,Y₁運転の自 転車がXに衝…

非該当の醜状障害について後遺障害慰謝料を認めた事例

大阪地裁平成30年2月27日判決(交民51巻1号233頁)は,事故当時17歳の女性(将来,メディアで活躍できるモデル等の仕事に就きたいと考えており,事故の1年程度前から,ダンスのレッスンや,モデルのためのウォーキングやポ…

危急時遺言における「口授」の要件

民法976条1項は,「疾病その他の事由によって死亡の危急に迫った者が遺言をしようとするときは、証人三人以上の立会いをもって、その一人に遺言の趣旨を口授して、これをすることができる」と規定している。 この「口授」について,…

いわゆる泥棒運転事例において,車両盗難発生時には車両保有者の容認の範囲内にあったと評価されてもやむを得ない状況にあったとしつつ,事故当時においては車両保有者が客観的に容認していたと評価することは困難であるとして,車両保有者の運行供用者責任を否定した例(名古屋地裁平成30年6月6日判例時報2390号)

関係者等 X1〜X4:原告(Aの相続人) Y:被告(弁当の配達等を業とする株式会社) A:自転車運転者 B:Yの従業員 C:車両盗取者(Dの入所者) D:自立支援ホーム経営会社 事案の概要 Bは,平成28年9月7日午前6…

被害者の夫が経営する串かつ店の営業停止による損害と交通事故との間の相当因果関係の存在を否定した例

大阪地裁平成30年6月29日判決〔自保ジャーナル2030号158頁〕 当事者 X1:原告(自転車運転者) X2:原告(X1の夫) Y1:被告(Y2の使用者) Y2:被告(四輪車運転者) 事案の概要 平成27年11月15日…

四輪車と自転車との接触事故について,四輪車運転者の一般不法行為責任を否定しつつ,運行供用者責任を認めた例

千葉地裁平成29年12月20日判決〔自保ジャーナル2030号106頁〕 裁判所は,原告車(自転車)と被告車(四輪車)とのすれ違い時の接触事故について,原告主張の被告の前方不注視の過失の存在は否定した上で,「被告は,本件事…