CRPSの後遺障害認定基準(東京地裁平成30年3月23日判決(交民51巻2号366頁)

 東京地裁平成30年3月23日判決(交民51巻2号366頁)は,「自賠責保険における等級認定基準に該当しない場合に,なお,後遺障害が残ったと評価し得るに足りるCRPSを発症したというためには,前記慢性期の3症状を中心としつつ,これには当たらないものの日本版CRPS判定指標及び国際疼痛学会の診断基準において指標とされた,疼痛・感覚(痛覚)過敏,発汗異常,浮腫(腫脹),血管運動障害(血管拡張,血管収縮等)等の症状の有無・程度のほか,その他諸事情を総合評価した上で,将来にわたり症状が持続する蓋然性があると認められる必要があるというべきである」としている。

 なお,上記判決文の「前記慢性期の3症状」は,労災認定基準における①関節拘縮,②骨の萎縮,③皮膚の変化(皮膚温の変化,皮膚の萎縮)を指す。