大型テントの土地工作物(民法717条1項)該当性

名古屋地裁平成27年2月19日判決(自保ジャーナル1945号169頁)
 
事案は,大型テント(縦約10メートル,奥行き約10メートル,高さ頂部約5メートルの4つのテントを連結したもので,作業員数名が鉄骨を組み立てて機械でネジ締めし,クレーンでつり上げたテント生地を鉄骨に固定して設置されたもの 重石14個を含めた総重量は約10.05トン)と共に突風で吹き飛ばされたイベント参加者が死亡した事故について,その遺族がイベント主催者に対して土地工作物責任等を請求したというもので,名古屋地裁は,請求自体は棄却したものの,テントの土地工作物該当性については「本件テントは,一旦設置されると移動させることが極めて困難であることから,土地に接着した人工物であると解するのが相当である」として肯定している。
 
テントというと設置期間が一時的なものにすぎないので大半のテントは土地工作物に該当しないと思われるが,大型のテントについては場合によっては土地工作物に該当する余地があるので,注意が必要だろう。

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